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Instagramショッピング機能を比較してみる

Instagramの画像にタグ付けされたリンクから商品ページへ飛べる機能が「ShopNow」として既に海外で開始されていましたが、2018年6月5日から日本でも「Instagramショッピング機能」として開始されました。

Instagramは写真で魅力を伝えられるサービスなので、商品のプロモーションをするのにはうってつけのツールに思えますが、これまではプロフィール欄のURL以外、投稿のキャプションにURLを記入しても他サイトに飛べないようになっていました。
しかしInstagramショッピング機能が使えるようになれば、スムーズに販売ページへ移動することができます。

Instagram
開発元:Instagram, Inc.
無料
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私gatamaroは、BASESTORES.jpCreemaminneBOOTHでオリジナルグッズを販売していて、Instagramも利用しています。

今回、私が利用しているサービスの中でも、2018年6月5日にBASEminne、一足遅れて6月11日Creemaで、Instagramショッピング機能が利用可能になりました。

※6月13日(この記事を描き終えて公開した直後)、STORES.jpでも開始したとのメールが届きましたので追記しています。

これは利用しなければ! と思いましたが、

サービスによって連携方法や内容の違いがあるのだろうか?
複数のサービスで連携できるのだろうか?

など不明点も多かったので、各サービスの情報を調べ、実際に承認待ちまでの工程を進めてみました。

 

ちなみに、6月5日に開始の発表があってすぐにBASEと連携して1週間、Facebook社の承認は来ず。6月11日にCreemaでも登録してみましたが、長く待つことになりそうです。
連携の承認には時間がかかります。サービス開始直後ということもあり、1週間以上待つケースも。みんなが一斉に登録して承認待ちしているんでしょうね。
まだですか? まだですか? とサービスに問い合わせて運営さんを困らせるのはやめて、気長に待ちましょう。

追記:6月14日の朝チェックしてみると、製品タグ付けができるようになっていました。実際に使ってみてわかったことも追記しています。

 

前提条件

Instagramのアカウントが、ビジネスアカウント(ビジネスプロフィール)である必要があります。

また、Facebookページが必要になります。

以前は、InstagramをビジネスアカウントにするにはFacebookページがないといけなかったのですが、現在は「ビジネスプロフィールに切り替える」から進んで「Facebookにリンク」をスキップしてしまえば、勝手にFacebookページが生成されるようです。
しかしminneやCreemaではわかりやすく登録の手順が指示されているので、手順に従ってFacebookページを作成するのがベターかも。

 

 

✦ BASE

BASE(ベイス)- 50万店舗から探せる通販・ショッピングアプリ ハンドメイドやベビー用品も
BASE(ベイス)- 50万店舗から探せる通販・ショッピングアプリ
開発元:BASE, Inc.
無料
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BASE Creator
BASE Creator
開発元:BASE, Inc.
無料
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BASEでは「Instagram販売App」が提供されています。
Appと言ってもPCやスマホに何かインストールするわけではなく、無効になっているショップ機能を有効にするという感覚です。

これを使ってBASEとFacebookを連携させれば、Facebookページのカタログ登録を自動でやってくれるうえ、Facebookページの「ショップ」に商品が自動で登録されます。
Instagramだけでなく、Facebookページの訪問者が購入できる動線までできてしまうApp。
(定期便の商品、デジタルコンテンツ、シークレットショップの商品、Facebookのコマースポリシーに反する商品は連携できません。)

連携後に商品内容をBASEで編集すると、InstagramFacebookページの内容も自動で更新されるため、手間がかかりません。(1日1回同期)

追記:逆に、手動で更新することも可能になりました。新商品をすぐに反映させたい! という方もこれで安心。

Instagramショッピング機能のための連携は、今のところCreema・minneと比べてBASEが1番ラクという印象。

 

 

✦ minne

minne - ハンドメイドマーケットアプリ
minne - ハンドメイドマーケットアプリ
開発元:GMO Pepabo, Inc.
無料
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 minneでは、わかりやすい「Instagram ショッピング機能 設定マニュアル」が公開されています。

guide.minne.com

 

Facebookビジネスマネージャアカウントを作成する必要があります。(マニュアル通りに作成すればOK)
BASEでは自動でやってくれていた、Facebookでのカタログ作成・データフィードのアップロードを手動で行うのがちょっと面倒。マニュアルがわかりやすいのが救いです。

プレスリリースでは、データが定期的に更新されるためFacebookの作品情報を書き換える必要はないと書かれています。
しかしマニュアルを見ると、作品登録や変更した場合はカタログ用フィードも更新する必要があるとして手動での方法が記載されています。

 

 

✦ Creema

ハンドメイドマーケットアプリ - Creema(クリーマ)
ハンドメイドマーケットアプリ - Creema(クリーマ)
開発元:Creema Inc.
無料
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www.creema.jp

Creemaでも、わかりやすいマニュアルページが公開されています。

「Creema インスタショッピングサポート」とは | Creema help

登録方法はminneと変わりありません。

Facebookビジネスマネージャアカウントを作成する必要があり、Facebookでのカタログ作成・データフィードのアップロードを手動で行います。こちらもマニュアルが見やすく、1手順毎に画面キャプチャを載せて、どこのどのリンクをクリックすればよいかわかりやすかったので助かりました。

作品登録や変更の際にはフィードの更新が必要です。

一度カタログを作成すれば、毎朝9時頃、カタログが自動で更新されるように改善されました。

 

 

✦ STORES.jp

STORES.jpでもショッピング機能が使えるようになりました。

stores.jp

が……、1番めんどくさそうです。

BASEでは自動、minneとCreemaは手動ではあるものの、フィードをアップロードすることで各サービスから商品データを読み込んでくれて、商品の登録や内容の変更も連動してくれる仕組み。
しかしSTORES.jpは、

  • Facebookページで製品をひとつずつ登録
  • カタログに一括登録するためのCSVを自分で準備してアップロード
  • 3〜5営業日でCSVファイルが受け取れるFacebookカタログ用CSV出力サービス」に申し込む

という方法で商品を登録するしかないようです。
時間と手間がめちゃくちゃかかりそう。

個人的に、普段の販売ページ作成の手間やデザインのスッキリ感ではBASEよりもSTORES.jpのほうがが気に入っているので、様子を見て乗り換えることも検討していたのですが、これは痛い。

※これは、Facebookのカタログ機能を自分で1から設定する場合に必要な作業で、Facebookのヘルプページにも、このCSVでのアップロード方法が説明されています。
ですからSTORES.jpが怠慢というわけではなく、CSVファイルを作ってくれるサービスがあるだけでも親切。minneとCreemaが神対応、BASEが超神対応なのです。
本来なら自分でやらねばならない作業を代わってくれるシステムがあることを当たり前だと思わず、感謝しようではありませんか。

 

BASEでは自動的に「ショップ」に商品データが表示されたのですが、minneやCreemaの連携方法では表示されませんでした。
自動的に商品を表示してくれて、大元を編集すれば連動してくれるとなると、あっちのサイトを見ない人がこっちを見てくれる可能性があるし、手間がなく販路が広がっていいですよね。こんな感じで、ひとつのサービスで商品ページを管理して、いろんなサイトで販売できたら、編集する時間を短縮して新商品を作る時間が増やせるのになぁ。同業他社で連携するのはさすがに難しいのでしょうか。

 

Facebookでは複数のカタログを管理できるようになっていて、それぞれを個別に設定したり更新したりすることが可能です。
そのため、BASEとCreemaなど複数のサービスを利用していて、サービスによって扱う商品が違い、同じInstagramアカウントで紹介したいといった場合にも対応できるのではないかと期待しています(承認待ちの状態なので、まだ実験ができないため断言できません)。

追記:Facebookに複数のカタログがある場合、Instagramではそのうちの1つしか選択できません。
何度も訂正申し訳ありません。投稿の際、「製品をタグ付け」の操作の中で「選択されたカタログ」という部分にカタログ名が表示され、そこをタップすると他のカタログからも製品を選ぶことができるようになっていました。
この表示、最初は無かったと思うんですよね……。以前は「オプション」→「ショッピング」の画面でカタログを1つだけ選択することしかできなかったように思います。便利になってよかった。
異なるカタログの製品をタグ付けしても、過去にタグ付けした製品の紐づけが切れることはないとのこと。

 

また、150以上の商品を販売中なのですが、製品の選択に全ての商品が出てきません。カタログには150製品登録完了と表示されています。150点までなどの制限があるのかと調べてみましたが、製品数ではなく、ファイルサイズ30GBまでという制限があるようです。そんなに重いデータか?? もう少し調べてみます。

→解決しました。Creemaでは「専用」など特定のワードが除外されるシステムになっているそうで、商品タイトルを変更してみたところカタログに反映されました。

 

サービス開始はBASEとminneがとても早く、導入への意気込みが感じられました。こうしたほんのちょっとの差が、フォロワーを増やす大きな差になっていくんですよね。

ただ個人的には、Instagramショッピング機能以外の点で総合的に見ると、Creemaが1番編集しやすく、販売実績も1番多いです。
手動でのフィード更新は面倒ですが、その他の点では他サービスよりも便利な点が多いので、承認されたらInstagramはCreemaへ誘導しようかなと思っています。BASEのAppはとても魅力的なので利用したい気持ちはやまやまですが……

 

というわけで、BASE・minne・Creema・Stores.jpの中でInstagramショッピング機能の導入が今のところ1番簡単なのはBASE。(できれば今後、他サービスもこのくらい簡単になってくれると嬉しい……)
あとは、自分が今どのサービスを使っているのか、複数使っているならどのサービスが自分に1番合っているか、またはこの機会に他サービスに参入・乗り換えするかどうかを考えて、ショッピング機能の導入の手間と天秤にかけて判断してみるといいのではないでしょうか。

 

(記事内容は2018年6月現在のものです)